キャリアUP

お金について

大学生になると、アルバイト代や仕送りなど、自分でお金を管理する機会がグッと増えます。
「どれくらいもらえているのか」「何に使っているのか」を正しく知ることは、
これからの大学生活を安心して送るためにも、とても大切な第一歩です。
まずは身近な「アルバイトの給料」の仕組みから、一緒に考えてみましょう。

給与明細の見方

給与明細には、「どのくらい働いたのか」「いくら支払われたのか」「何が引かれているのか」といった大切な情報がたくさん示されています。アルバイトでも必ず発行されるものなので、受け取ったら毎月必ず確認するとよいでしょう。

額面(がくめん)

税金や保険料などが引かれる前の、求人票や契約書に書かれている基本の金額。

手取り(てどり)

額面から税金などが差し引かれ、実際に銀行へ振り込まれる金額。

給与明細(記入例)

この見本は『正社員』の明細ですが、実は額面と手取りの関係や、お給料から引かれるお金(税金や保険料)の仕組み、そして法律で決まっている手当のルールは、正社員もアルバイトも基本的には同じです。
将来の働く自分をイメージしながら、内訳をチェックしてみましょう。

POINT

「手取り」の目安
正社員もアルバイトも共通で、求人票などの金額(額面)から約15%〜20%が引かれた残り(約80%〜85%)が、実際に振り込まれる金額になります。

引かれているものの正体
お給料からは、主に「税金(所得税・住民税)」や、働く時間などの条件に応じて「社会保険料(雇用保険など)」が差し引かれています。

「思っていたより口座の金額が少ないな…」と感じたときは、明細の内訳をしっくり見てみることがポイントです。

もっと詳しく知りたい人へ

正しい求人票の見方や、損をしないための給与の仕組みを解説中!
企業研究方法③<求人票を確認しよう>
https://www.tamagawa-career.jp/employment/jobposting/

知っておきたい「3つの手当(割増賃金)」

給与明細の中には、働いた時間やタイミングに応じて、基本の時給よりも高くなる「手当」も含まれていることがあります。知っておくと安心な、法律で決まった代表的な3つのルールを紹介します。

  • 1

    残業代手当(時間外割増)

    法律で決められた労働時間(原則1日8時間)を超えるかどうかで、時給がアップするルールです 。

    勤務
    パターン
    実労働
    時間
    時給の扱い計算例
    (時給1,000円の場合)
    1日8時間
    まで
    基本
    時給
    通常通り30分残業なら:
    500円(1,000円× 0.5h)
    8時間を
    超えた分
    25%
    アップ
    残業分は
    時給1,250円
    1時間残業なら:
    1,250円(1,250円×1h)
    月60時間を
    超えた分
    50%
    アップ
    残業分は
    時給1,500円
    1時間残業なら:
    1,500円(1,500円×1h)
  • 2

    深夜手当

    夜22:00 ~ 翌朝5:00の間に働いた場合は、時給が25%アップします。
    さらに、1日8時間を超えた状態で23時以降も働いた場合は、「深夜分(25%)」と「残業分(25%)」が重なって50%アップ(時給1,500円)になります。

    <例>15:00~24:00まで働いた場合(休憩1時間・時給1,000円)

    ・15:00~22:00(実働6h):6,000円
    ・22:00~23:00(実働1h・深夜):1,250円
    ・23:00~24:00(実働1h・深夜+残業):1,500円

    合計:8,750円

    ※8時間を超えた23時以降は、深夜分と残業分が重なって50%増になります。

  • 3

    休日手当

    休日には、法律で決まった「法定休日」と、会社が独自に決めた「法定外休日(所定休日)」の2種類があり、割増率が異なります。

    法定休日(週に1日の義務づけられた休み)

    出勤したら35%アップ

    法定外休日(週休2日のうち、もう1日の休み)

    原則は通常時給(ただし、週40時間を超えた場合は残業手当として 25%アップ

    注意点

    必ずしも「土日・祝日」が法律上の休日扱いになるとは限りません。
    自分が結んでいる勤務先との契約内容をしっかり確認しておきましょう。

人生の中でお金を考えてみよう

私たちは、学業、仕事、家庭、地域活動など、人生のステージによってさまざまな役割を持ちながら生活しています。
こうした人生の広がりや変化を表したもののひとつに、「ライフキャリアレインボー(通称:キャリアレインボー)」と呼びます。
人生の中では、その時々で大切にしたいことや役割が変わっていきます。
それに合わせて、お金との関わり方も少しずつ変化していくものです。
お金について考えるときは、「今いくら稼げるか」だけでなく、こうした「これからの人生の流れ」の中で少し長い目で見てみることが大切です。

出典:リクルートワークス研究所をもとに作成

生涯収支とライフイベントのリアル

社会人として働く期間には、何億円という大きなお金が動きます。
今すぐリアルにイメージする必要はありません。
「将来、どんな場面でどれくらいのお金が必要になるのか」の目安を知っておくと、これからの進路や選択の大きなヒントになります。

生涯年収と大きな出費の目安(公的統計に基づく)

項目金額の目安
(平均)
参照・備考
生涯年収
(大卒)
約2.4億 〜
3.2億円
JILPT「ユースフル労働統計2024」
退職金を含まない男性(1,000人以上規模)の場合
結婚・
新生活
約400万 〜
450万円
リクルート「結婚トレンド調査」等
等挙式・披露宴、新居への引越し費用など
子供1人あたり
の教育費
約1,000万 〜
2,500万円
文部科学省「子供の学習費調査」
幼稚園から大学卒業まで(すべて国公立なら約1,000万円)
住宅
購入
約3,800万 〜
5,500万円
国土交通省「住宅市場動向調査」
注文住宅や中古マンションなどの全国平均的な購入価格
老後の
蓄え
約2,000万円 〜 金融庁「市場制度ワーキング・グループ報告書」
公的年金以外にゆとりを持って暮らすための目安額

生涯収支とライフイベントのリアル 。これからの充実した生活のために お金(給料)は、日々の生活を支える大切な基盤です。
まずは、給与の仕組みや自分のお金の流れに興味をもつことから始めてみましょう。

TOP